2009年10月01日

国人/国衆/地侍(戦国時代の侍)

戦国時代の大名の家来・家臣にあたる侍・武士。
ただし研究者によって国人/国衆/地侍の違いの定義はいろいろあります。

小野お通の父、小野正秀は美濃(現在の岐阜県)の地侍でした。



■国人(こくじん/こくにん)
在地の有力武士(支配者層)。
特に、南北朝〜室町時代、諸国の在地領主の一般的称呼となり、「国衆」などを含めてもいう。
「守護」は補任されて外から入ってくるので、これに対して、その国に土着の人の意。

■国衆(くにしゅう)
大名の家来で、その領地に土着の有力武士。

■地侍・地士(じざむらい)
中世日本の、村落に土着していた地主的武士。
国人と違い、惣(そう/地縁的な自治結合)の構成員としての百姓(被支配者層の農民)である一方、大名などとともに主従関係を結んで侍身分を得たもの。



■土豪(どごう)
その地方に長く住み着いている住民の中で、大きな財産や勢力を持つ一族。

■名主(みょうしゅ)
平安後期から中世にかけての名田(みょうでん)所有者。有力農民。
領主に対して年貢・夫役(ぶやく/労働の役務)などの負担の義務を負う一方、家族・所従・下人などに名田を耕作させた。下級荘官のような性質をもつ。




▼名田(みょうでん)
平安時代以降、中世を通じての公領・荘園の賦課単位。年貢・課役等の納入責任者の名を冠して、その権利を表明した田地。

▼荘園・庄園(しょうえん)
平安時代より室町時代にかけての貴族・寺社の私的な領有地。
鎌倉幕府の守護地頭制によってしだいに武家に侵略され、南北朝の動乱以後は急速に衰退。豊臣秀吉の太閤検地(1582〜1598年)によって最終的に廃止された。荘。

▼惣(そう)
室町時代、荘園解体期に現れた村人の共同体的結合。
荘園内部から名主層を中心に成長した地縁的な自治結合。
村民全体の名によって村の意思を表示し、また行動する場合にいう。
土一揆の母体となる。
惣中。惣村。惣荘。
ラベル:日本史 戦国時代
posted by 詞己 at 00:42| Comment(0) | 歴史用語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

守護大名/戦国大名/近世大名

■大名(だいみょう)
もとは平安末期から鎌倉時代に大きな名田(みょうでん)を所領としていた在村領主のこと。
「名田」とは平安時代以降、中世を通じての公領・荘園の賦課単位。年貢・課役等の納入責任者の名を冠して、その権利を表明した田地。
現代では「大名」というと、一般に江戸時代の「近世大名」を指す。



■守護大名(しゅごだいみょう)
室町時代後期に出現した、土地・武士を私有化した地方官。
「守護」は鎌倉・室町幕府の職名。軍事・警察権掌握のための地方機関。
もとは国司の公事(民政・裁判)、地頭の所務(所領の管理・収取などの支配業務)など別の役職の仕事に守護が干渉することは禁じられていた。
室町時代後期には守護が従来の軍事・警察権から権力を拡大し、地頭や武士を家臣にして領主化し管理する荘園を私有化し、「守護大名」と呼ばれるようになる。

▼守護代(しゅごだい)
守護の代官。守護の被官(家臣)が任命され、主に在国して守護の職務を代行した。
しだいに地元の武士団を掌握し、下剋上して戦国大名に成長した例が多い。
守護・斯波(しば)氏の守護代から戦国大名になった織田氏、朝倉氏などが有名。

■戦国大名(せんごくだいみょう)
日本の戦国時代、各地に割拠した大領主。守護大名に代って出現。
守護代・土豪(どごう/地元の有力者)などが下剋上の風潮に乗じて領国(分国)を支配。領国内の荘園を破壊、郷村制を基礎に農民を支配、家臣団を城下町に集住させて大名領国制を完成させる。
領内の政治・経済・社会上の統制権は、守護大名よりはるかに進歩した。

■近世大名(きんせいだいみょう)
江戸時代、将軍直参(じきさん/直属の家臣)で知行(ちぎょう/与えられた領地)一万石以上の者。諸侯。大名。

徳川家の一門の大名は「親藩(しんぱん)」。
関ヶ原の戦以前から徳川氏の臣であったもの、およびその家格に準ぜられたものは「譜代大名(ふだいだいみょう」。
主として関ヶ原の戦後に臣従した諸大名を「外様大名(とざまだいみょう)」または「表大名(おもてだいみょう)」。



※下剋上・下克上(げこくじょう)
下位の者が上位の者の地位や権力をしのぐこと。
南北朝時代からの下層階級台頭・伝統的権威の否定の社会風潮をいい、室町中期から戦国時代にかけて特に激しくなった。
posted by 詞己 at 15:25| Comment(0) | 歴史用語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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